カルシウムが多いとがんになる!?❚病気とカルシウムの関係
カルシウムは骨を丈夫にする、と、耳にしませんか。
でも、体にカルシウムが多いと不健康
と、言われると、「そんなウソでしょ」と逆に思われるでしょう。
それが、つい最近、日本で発表された医学的な研究結果であるとしたら、
驚かれる方が多いのではないでしょうか。
兵庫県立先端科学技術支援センターや千葉大学、京都薬科大学などの共同研究によって、
がん患者の髪の毛に含まれているミネラルの量に異変が起きていることがわかり、
2005年9月29日の朝日新聞に掲載されたそうです。
乳がんの患者では髪の毛のカルシウム濃度が異常に高くなる時期があるということです。
カルシウムが髪の毛に多いなら、十分にカルシウムが摂取されいるから、
健康面でもいいはず。
でも、なぜ、病気とカルシウムが関係しているの。
がんとつながっている、ということも疑問ですよね。
この問題のポイントについては「カルシウムを摂ること」
ではなく、「体内でのカルシウムの作用」にあるのです。
研究結果が示す「カルシウムが多い」というのは、
食べ物から取り込んだカルシウムが、そのまま髪の毛に出るのではなく、
骨から過剰に溶け出しているのです。
「それなら、たくさんカルシウムを摂って、骨を丈夫にしよう」
繰り返しますが、カルシウムの摂取によって生じるのではなく、
体のなかで起こる、という、そんなに単純なことでなないのです。